弘法の筆謬り

外資系企業で働く戦略コンサルタントのブログです

自責思考の注意点

コンサルタントになると、基本姿勢として「自責思考」を叩き込まれます。
すべてのことを自分に原因があり、自分の行動の結果であると捉えて自己成長につなげよ、とする考え方です。

例えば上司に指示されて行った作業のアウトプットがクライアントに全く刺さらず全く価値が出なかったとします。この場合、上司の方針の筋の悪さを予見し、代替案を提示しなかったのは自分である、次は思考停止して作業を受けるのではなく、逆提案をしてみよう、といったものです。

これは成長の必要条件です。成長スピードの早いコンサルタントほどこのメンタリティーが強く、どの様なことからも学び、自分の糧としていくものです。

一方で「自責思考」の徹底は、精神的に非常に負担がかかるものでもあります。元に、責任感の強い真面目な人間ほど、自分を責めすぎてしまい、早かれ遅かれストレスが積み重なり精神が弱って病気になりやすいと感じます。

「自責思考」とはいいますが、自分を責め、自分を追い込み、痛めつけるのではなく、あくまで思考実験的に、仮に自分に全責任があったとすると、その事態を避けるためにどういうことができ得たであろうか、と考えることがコツです。

「自責思考」を徹底した結果、自己肯定感が下がってしまうのは良いことではありません。どうせ自分なんて…といった思考回路になりそうなときは逆に「自責思考」は禁止です。

結果が良くない場合に加え、良い結果が得られたときも自責思考であることがおすすめです。