弘法の筆謬り

外資系企業で働く戦略コンサルタントのブログです

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第5回)仲介業者を選ぶ

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編からお読みください。

実際に住んでも良いかなと思えるような物件が見つかったら、次はSuumo経由で問い合わせをすることになりますが、ポイントになるのはどの仲介業者経由で物件の問い合わせをするか、という論点です。

仲介業者の選び方

平成28年時点で不動産業を営む法人数は約32万法人*1も存在するようです。一つの不動産物件を複数の不動産業者が取り扱っているため、借り手としてはより好条件の仲介業者を選ぶことが必要になります。

仲介業者を選ぶ基準は下記3点です

会話が成立すること

一点目はそもそも論外。明らかにメールの文面を読まずに機械的な対応をされることもあるのでそういった業者は外したほうが良いでしょう。

レスポンスが早いこと

二点目は非常に重要です。人気物件はREINSに載った瞬間、Suumoなど一般人が見られるようなサイトに掲載される前に一瞬で申込みが入ってしまうこともしばしばあります。こういった物件情報を瞬時にキャッチして借り手に紹介できる、スピード感のある営業担当さんを選びたいところです。

ただこれは実際にやり取りをしてみるまでわかりません。

仲介手数料をぼったくっていないこと

三点目は分かりづらいのですがこれも地味に差がつくところです。

そもそも仲介手数料というものは必ずしも借り手が支払うものではなく、物件によってはオーナーの意向として物件稼働率を上げるためにできるだけ好条件で市場に出したいというものも存在します。

そういった物件は仲介手数料はオーナー側が負担することも少なく有りませんが、そのような場合においても不動産業者によっては借主側に対しても二重で仲介手数料を請求してくるところがあります。この見分け方は非常に重要です。

仲介手数料をぼったくられない仲介業者の選び方

Suumoで気になった物件の物件名を普通にGoogle検索してみてください。Suumo物件ライブラリーというサイトがヒットすることかと思います。

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同一の物件に対して複数のSuumoの物件ページがヒットすることかと思います。こんな感じです。

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同一の物件が複数の仲介業者によって管理されている例

間取りの表現が1SLDKだったり1LDKだったり、入居時期の表現も曖昧だったり、北西向きなのか北向きなのか、細かく業者によって物件の評価にずれがありますが、これも各業者の対応の違いにすぎません。たまに同じ様に見えて実は違う階の物件であることもありますので、そこは注意してください。

このうちのある2つの物件を見比べてみます。

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※本記事では特定の仲介業者を槍玉に挙げたい意図は有りませんので、具体的な会社名は伏せた上で解説致します

1枚目の画像のPOINT部分では仲介手数料に全く触れていないにも関わらず、2枚目の画像のPOINT部分では、仲介手数料【0円】物件と思い切り記載されています。

普通に考えて仲介手数料0円だと物件を紹介する旨味が何も有りませんので、これは当然オーナー側から仲介手数料をもらっているからこそできることです。
一方でオーナー側も通常は仲介業者によって物件の貸出条件を変えることはしませんから、前者の物件は仲介手数料が貸主と借り主から二重取りされていることがわかりますね。

この様に、仲介業者次第で簡単に賃料一ヶ月分の差分が出てくる恐ろしさを知って頂ければと思います。

ちなみにこういった仲介手数料二重取り系仲介業者の場合、交渉次第で仲介手数料を最大無料にしてくれる場合もありますが、そもそもそういったボッタクリをしていない仲介業者を選ぶ方が懸命でしょう。

 「6. 物件の問い合わせをする」に続く

 

*1:2019不動産業統計集より